腰痛を抱えながらの日常生活、とりわけ家事は、思っている以上に体への負担がかかります。「ほんの少しの掃除でさえつらい」「洗濯物を干すのが苦痛」――そんな声も少なくありません。
本記事では、腰痛を悪化させないための家事の工夫や道具の活用方法、日々の負担を軽くするヒントをご紹介します。

■ なぜ家事は腰に負担がかかるのか?
家事には、「中腰」「前かがみ」「ひねり」といった、腰に負担が集中しやすい動作が多く含まれています。例えば以下のようなシーンが該当します。
- 洗濯物をカゴから取り出して干す
- 掃除機をかける
- お風呂やトイレの掃除
- キッチンでの長時間の立ち作業
これらを毎日繰り返すことは、知らず知らずのうちに腰に大きな負担を与え、慢性的な腰痛やギックリ腰の原因になることもあります。

■ 腰痛を悪化させない家事のコツ
◎ 1. 中腰を避ける工夫を
中腰の姿勢は腰への負担が最も大きくなります。以下のような対策が効果的です。
- 膝を曲げてしゃがむようにする
- 椅子や踏み台を使って作業位置を調整する
- 洗濯物は腰の高さの台に置いて干す
◎ 2. こまめな休憩&分散家事
家事は「一気に片づける」よりも「分けて、休みながら」がおすすめです。
- タイマーを使って15〜20分ごとに休憩
- 朝と夕方に分けて作業する
- 体調が悪い日は最低限のことだけにとどめる
◎ 3. 家電や便利グッズを積極的に活用
腰の負担を減らす家電や道具の力を借りましょう。
- ロボット掃除機:床掃除の負担が激減
- スティック掃除機:軽量&立ったまま掃除可能
- 食洗機:洗い物の立ち作業を軽減
- アイロンがけ不要の服:アイロンがけの回数を減らせる
■ 無理をしない「頼る家事」も選択肢
痛みが強いときは、家族に協力してもらったり、地域の家事代行サービスを利用するのも立派な選択肢です。
- 配偶者・子どもに「できる範囲で手伝ってもらう」
- 地域のシルバー人材センターや民間の家事代行を活用する
- 宅配サービスや冷凍弁当などを利用して調理の手間を減らす
家事は「自分がやらなければ」という思い込みが負担を増やします。無理をせず、体を守ることが最優先です。
🔹腰痛対策に効果的なストレッチ3選
① 仰向けヒザ抱えストレッチ(腰まわりの緊張をゆるめる)
やり方:
- 仰向けに寝る
- 両膝を胸の方へ引き寄せる
- 両手で膝を抱えるようにして、10〜20秒キープ
- ゆっくり足を戻す(3回程度繰り返す)
ポイント:
腰が伸びて気持ちいいと感じる範囲で行いましょう。無理に引っ張らないこと
② 腰ねじりストレッチ(腰〜背中の柔軟性アップ)
やり方:
- 仰向けに寝て、両手を広げる(手のひら上向き)
- 片膝を曲げて、反対側へ倒す(例:右膝を左側へ倒す)
- 顔は膝と反対側に向ける(右膝なら顔は右へ)
- そのまま15〜30秒キープ → ゆっくり戻す → 反対も行う
ポイント:
腰に違和感があるときは、膝の倒し具合を小さめにしましょう。
③ ハムストリングス(太もも裏)ストレッチ(腰の負担を減らす)
やり方(寝たままのパターン):
- 仰向けに寝て、片足を上に持ち上げる
- 膝を軽く曲げてOK、両手で太ももを抱えるように支える
- ふくらはぎ〜太もも裏が伸びる位置で20秒キープ
- 反対側も同様に
ポイント:
腰痛の多くは、太もも裏の硬さからも来ています。反動をつけずにじっくり伸ばしましょう。
✅ ストレッチの注意点
- 痛みが強いときは中止(無理に動かさないこと)
- 呼吸を止めずに、リラックスして行う
- 1日1回でもOK。続けることが大事です
- お風呂あがりや就寝前など、体が温まっている時に行うと効果的
■ おわりに:がんばらなくてもいい
腰痛を抱えながらの家事は、予想以上に消耗します。「できないこと」に落ち込むのではなく、「工夫してやれていること」を大切にしましょう。
少しの工夫で、日々の暮らしはぐっと楽になります。大切なのは、がんばりすぎず、自分の体と相談しながら無理のない方法を見つけることです。

コメント